徳島県庁
徳島県の飯泉知事の資金管理団体が今年4月に徳島市内のホテルで開いた政治資金パーティーで、ホテル側が新型コロナウイルス対策の感染拡大防止のために設定した収容座席数の1・5倍となる約1200枚のパーティー券が販売されていたことがわかった。
飯泉知事が代表を務める資金管理団体「21世紀あすの徳島を創る会」は4月30日に、同市のJRホテルクレメント徳島で政治資金パーティー「知事を励ます会」を開催した。
今月1日の県議会一般質問で、このパーティーに関して、飯泉知事は「1380人分の会場を確保した」と説明した。しかし、読売新聞がホテルに取材したところ、ホテルは団体と調整し、感染拡大防止のために座席数を700~800席程度に抑えることを決めたという。
当時、国や県は大声のないイベントの開催について収容定員などの制限は要請していなかったが、県議会からは「『密』を避けるために座席数を間引いているはずなのに、感染対策を主導する飯泉知事の団体がそれを大きく超える枚数を販売するのはおかしい」と批判の声が上がっている。
団体事務局は「座席は指定席ではなく、途中出入りした人や、当日やむを得なく参加できなくなった人がいる」と説明している。