提供:青山商事、以下同
12月になり、本格的な寒さが到来。一方、電力ひっ迫リスクが高まる中、政府が節電要請を出すことなどを受け、都庁では「ウォームビズ」を始動。タートルネックなどの服装を取り入れることで、暖房の使用を抑えることをアピールして話題になった。こうしたことを受け、何となく職場やリモートワーク環境でも、暖房をつけるのがおっくうなビジネスパーソンも多いのではないか。
そんな中、青山商事は12月1日、一部店舗で販売していた「暖ONベスト」の全国展開(「洋服の青山」全店、及び公式オンラインストア)を発表した。価格は1万890円。
同商品は、いわゆる“着るこたつ”的な商品で、衣服内をあたためるカーボンヒーターを内蔵したハイネックベストだ。37度、46度、53度の3段階で温度調節が可能。最高温度の53度で最大4時間の継続使用が可能になっている。
同様の商品がアウトドアでの利用以外に、オフィスでのニーズも高まっていることから開発を開始。2021年の10月に中四国エリアを中心とした約100店舗で販売していたが、非常に大きな反響があり、一部店舗では欠品が出るほどの人気だったという。
こうした反響や、1日1回のフル充電をしても1カ月の電気代が60円(1kw=40円で算出)という省エネ性が昨今の電力状況にマッチしていると考え、全国展開を決定した。
ビジネスの場での活用を見込む上で、ハイネックベストのネック部を低めにすることで、ジャケットの下にも着用しやすくした。加えて、競合他社の商品ではヒーターのスイッチが胸など目立つ位置にあることが多い中、左裾部に配置することで、目立ちにくくしている。その他、脇部分に伸縮性を持たせ、着用時の不快感を軽減。断線しにくい配線を使うことで、自宅の洗濯機で洗えるようにも工夫した。
同社によると、冬物のニット・セーターなどは前年よりも売り上げが好調で、コートなど防寒具については、気温の低下に伴い需要が高まっていくと期待している。寒風を追い風に、着るこたつで青山商事の懐はあたたまるか。