3年ぶりに開催される「新春浅草歌舞伎」の発表会見を行った(左から)中村莟玉、中村隼人、坂東新悟、中村歌昇、尾上松也、坂東巳之助、中村種之助、中村橋之助
歌舞伎俳優の尾上松也がこのほど、「新春浅草歌舞伎」(来年1月2~24日、東京・浅草公会堂)の製作発表会見に中村歌昇、坂東巳之助らと出席した。
若手歌舞伎俳優の登竜門として40年以上の歴史を持つ浅草歌舞伎が新型コロナによる公演中止を経て2020年以来、3年ぶりに復活。松也は「楽しんでいただけるように精進して、千秋楽まで、大盛況で翌年につながるように頑張りたい」と語り、巳之助も「浅草でまた集まれることがうれしい。お客様にも『お帰りなさい』と喜んでもらえる公演にしたい」と意欲を見せた。
第2部の「傾城反魂香(けいせいはんごんこう)」で、中村吉右衛門さん(享年77)から教わった又平を演じる歌昇は「播磨屋のおじさまから受け継いだ芸を一生懸命に勤めて、成果を上げていきたい」。松也は「傾城反魂香」の狩野雅楽之助、「連獅子(れんじし)」の親獅子を演じる。
第1部では中村隼人、中村橋之助らの「双蝶々曲輪日記 引窓(ふたつちょうちょうくるわにっき ひきまど)」、巳之助、坂東新悟の「男女道成寺(めおとどうじょうじ)」を上演する。会見には中村種之助、中村莟玉らも出席した。