試合終了直後にレッドカードを受けた韓国代表・ベント監督(ロイター)
【FIFAワールドカップ】1次リーグH組第2戦(日本時間28日)で韓国がガーナに2―3で敗れ、2戦で勝ち点1にとどまり、3大会ぶりの決勝トーナメント進出が厳しい状況となった。
0―2で迎えた後半に意地は見せた。後半13分、左サイドからのクロスにFW曺圭成(チョ・ギュソン=全北)が頭で合わせて1点を返す。さらに同16分、再び左クロスに頭で合わせ、同点に追いついた。
しかしすぐさま同23分に勝ち越されてしまう。それでも勝利への執念から終盤は猛攻を仕掛ける中、10分の後半アディショナルをへても得点にはつながらなかった。
試合終了直後には、パウロ・ベント監督がラストワンプレーでCKを蹴らせてもらえず、主審へ詰め寄り猛抗議。これでレッドカードが提示されてしまった。2日の1次リーグ最終戦はポルトガルと激突する。崖っぷちで勝利が求められる状況で指揮官抜きを強いられてしまった。
韓国メディア「スターニュース」によると、この日のアンソニー・テイラー主審とエースFW孫興民(トットナム)の因縁があるという。2019年のトットナム―チェルシーで孫が、ドイツ代表DFアントニオ・リュディガー(現レアル・マドリード)と競り合って倒れ込み、その際に足を上げて報復したとして、同主審から退場処分を受けたことがある。
この日の敗戦で韓国にとってテイラー主審は〝天敵〟として再び記憶に刻まれた。