シャンプーなど日用品の中にあやしげなパッケージ。髭用の育毛剤=ドーハ(撮影・金田祐二)
足りない日用品を補充にドーハ市内のホテルから近いスーパーに。シャンプーなどと並んで陳列される、髭(ひげ)ボーボーの赤ちゃんの写真がプリントされた謎の商品が。見ると育毛剤ならぬ“育髭剤”だ。
やはり日本で薄毛に悩む人がいるように、中東でも“薄髭”に悩む人がいるということか。
成分はショウガの根のオイル、ビャクシン(ヒノキ科の樹木)のオイル、ビタミンEなどが配合されており、風呂上がりにマッサージしながら塗れと記されている。
イスラム教の生活規範の中で髭を生やすことが推奨されているらしく、髭あってこそ一人前の男性と認められるのだそうだ。なので中東の男性のほとんどが立派な髭を生やしている。
こんな男性化粧品にも文化の違いが表れるものだと感じた。(デイリースポーツ・金田祐二)