PK戦で惨敗を喫した森保ジャパン。元イングランド代表FWは「練習をしたことがないようだ」と酷評【W杯】
「PK練習をしたことがないようだ」
現地時間12月5日に行なわれた決勝トーナメント1回戦のクロアチアにPKの末に敗北した日本に対して、元イングランド代表は手厳しく評したのだ。
前田大然のゴールで先制した森保ジャパンだが、延長を含む120分では1対1の同点。PK戦へともつれ込むと日本は、南野拓実、三笘薫が立て続けに失敗。そして3人目の浅野拓磨が決めるも、キャプテンの吉田麻也が外し1-3で涙を飲んだ。
4人が蹴っても1本しか入らなかった日本のPK精度の低さにがっかりしたのは、ファンばかりでない。英放送局『BBC』で中継を行なった元イングランド代表のアラン・シアラー氏は、「PKをする時に今一つ集中できていない感じで、誰も思うように強く上手くボールを蹴れていなかった」と言及した。
そして同氏は、「経験が最後にものを言った。経験者はあの状況でプレッシャーにさらされることがどんなことか知っているし、彼ら(クロアチア)はとてもうまく対処していた」と評したうえで、こう続けた。
「日本はPK練習をしたことがないような感じだった。そんな彼らにとっては、あまりにもプレッシャーがかかるものだったはずだね」
元ウェールズ代表のアシュリー・ウィリアムズ氏も「前半とても良かっただけに残念だ。彼らは大会をとおして素晴らしい躍動を続けてきたのに」と無念そうに語り、「日本のPKは、クロアチアのように決めきる自信が持てていなかった。それは経験からくるものだろう」と冷静に分析している。
ドイツやスペインに大金星を挙げながらも、最後はクロアチアにPK戦で競り負け、ベスト16で大会から姿を消した日本。PKという新たな課題が浮き彫りになったことで、4年後の日本はさらに強くなって戻ってくるだろう。
構成●THE DIGEST編集部